福岡市内ホテルの混雑について

2018 10/14

2018.09.29 2018.10.14

ここ数年福岡はホテル不足に悩まされています。
元々確かにそこまでホテル数が多かったわけではありませんが、何かイベントごとが発生すると本当にホテル確保が厳しくなります。
ここまで福岡のホテルが不足する原因を探ってみましょう

韓国や中国からのインバウンド需要の大幅な増加

下記の表からもわかる通り、ここ数年、アジアからのお客様が急増しています。

出典：国土交通省九州運輸局

特に韓国からのインバウンドは目覚ましく、２０１７年の１年間で２，１９８，３６７人と凄まじい数の韓国人が来福しております。
２位は台湾からのインバウンドで３５７，４００人となっており、韓国の訪日が圧倒的というのがよくわかります。

韓国からこれだけインバウンドが増えた要因はやはり韓国系ＬＣＣ普及による座席数の大幅増があげられます。
ＬＣＣが就航する前の福岡空港発の韓国線は大韓航空（ＫＥ）１日３便、アシアナ航空（ＯＺ）１日３便でしたが、ＬＣＣが就航して以来、今は「チェジュ航空（７Ｃ）」「ジンエアー（ＬＪ）」「ティーウェイ航空（ＴＷ）」「イースター航空（ＺＥ）」「エアプサン（ＢＸ）」「エアソウル（ＲＳ」と急激に増加し、韓国系ＬＣＣ総集結？と思わせるくらい就航しています。さらに北九州空港にもジンエアーが就航していますし、佐賀、大分、長崎、熊本といった隣県の空港にも韓国系航空会社が就航しており、福岡は観光地はちょっと乏しいですが、ショッピング、食事充実していて交通の利便性が良いため、他空港から入ってきても、福岡に寄るというのは定番のようで、さらに福岡のホテル不足を招いております

韓国以外からも東南アジア方面からのインバウンドも増加傾向にあり、そこまで裕福でなかったベトナムやタイなどからも人が増えております。

特に３月下旬から４月にかけての桜シーズン、韓国・中国で見られる旧盆、旧正月期間は福岡発の日本人の予約が取れないほど訪れています。

人気アーティストのコンサート、プロ野球日本シリーズ、学会、大学受験などが重なった場合

コンサートと国公立大学の一般入試が重なり、受験生のホテルが取れないという事が２年ほど前に新聞やネットニュースで話題になりました。
２０１８年２月も同じような事が起こっており、下記の通りニュースになりました

受験生は、今年も受験本番以外のことで苦労しそうだ。
国公立大学の一般入試（前期日程）は、2月25日（日）と26日（月）に行われる。昨年は、この日程に複数の人気アーティストによる福岡公演が行われ、「ホテル不足」が大きな問題になった。今年もこの現象は繰り返されそうで、市内のホテルは24日がほぼ満杯といった状況だ。
現在、安室奈美恵（2月24～25、27日、ヤフオクドーム）、EXILE THE SECOND（2月24～25日、マリンメッセ福岡）の公演が予定されている。どちらも多くの観客動員が見込まれる人気のアーティストであり、部屋が取りにくくなるのは火を見るよりも明らか。

福岡県は福岡市と連携して、「受験生のための福岡県内宿泊施設空室情報」を県のウェブサイトで公開している。これによると、掲載されている66の宿泊施設のうち、入試日前日の24日に若干の空きがあるのは11施設のみ。全施設に空きがあるのは25日だけとなっている（2月5日現在の情報）。
県の担当者は「この情報はリアルタイムではなく、空き室状況は刻々と変化している。詳細は各宿泊施設に確認してほしい。今年はホテル不足への取り組みが早く、昨年より状況は改善している」と話している。

NETIB-NEWSより引用

体調万全で試験に臨むためにも絶対前泊したい受験生にとっては宿が取れないというのは大変重大な問題です。
元々インバウンドで慢性的に混雑しているホテルにコンサートと受験が来たらもうアウトです。

こんな時に急な出張などで福岡に宿泊しなければならない場合、本当にホテルは取れません。
取れたとしても高いカテゴリーの部屋ばかり・・・。